筋トレだけ頑張ってももったいない!効果を最大限引き出す食事とタイミング
はじめに
数年前のコロナウイルス流行からテレワークが推奨されたことにより、運動不足が問題となっています。
ここ最近は、それを感じて運動への関心が高まった方が多い印象です。
それと同時にトレーニングをストイックに行っているけどなかなか体が変わらないという悩みを抱えている方も私の周りにはたくさんいます。
筋肉をつけて体を変えるには、質の高いトレーニングはもちろん大切ですが、食事管理も重要な要素になります。
筋トレ効果をUPさせるための栄養素
筋トレは筋肉に刺激を与えて筋肉の成長をさせるのですが、それには必要な栄養素がたくさんあります。
それぞれの栄養素をベストタイミングで摂ることが出来れば筋トレの効果をあげることができます。
反対に不足している場合はうまく筋肉を作ることが出来ません。
では、どんな食事をどのタイミングでとればいいのでしょうか?
ここでは、筋トレを行っている人が特に摂取するべき栄養素を紹介します。
・タンパク質
筋肉を作る栄養素でまず思い浮かべるのはタンパク質です。
運動により筋肉を使う、筋肉が破壊される、筋肉を修復する、という流れを繰り返すことで筋肉は大きくなっていきます。
繰り返し行われると修復の際に前よりも強い筋肉になろうとします。
これを筋肉の「超回復」と言います。
その筋肉の回復をサポートしてくれるのがタンパク質です。
つまり筋肉が成長するために必要な材料ということです。タンパク質が不足すると筋トレをしていても傷付いた筋肉を修復することができないので筋肉量が減少してしまう可能性もあります。
筋トレや運動をする人であれば最低でも体重1kgに対し1.5~2gを目安にタンパク質を取りましょう。
体重50kgの人なら75~100gが目安となります。
・必須アミノ酸
タンパク質と並んで摂取するといいのが必須アミノ酸です。
アミノ酸とはタンパク質を構成する物質で20種類あります。
その中でも体内で合成することができない(食事から摂取する必要あり)9種類を必須アミノ酸と言います。
BCAAやEAA、HMBなど聞いたことがある方もいるかもしれませんが、どれも必須アミノ酸の事を指します。
「バリン」「ロイシン」「イソロシン」の3種類をBCAA、9種類の必須アミノ酸をバランスよく配合したものがEAA、「ロイシン」の代謝産物がHMBです。
必須アミノ酸は体内で作ることができないので食品やサプリメントで補う必要があります。
筋トレをする際に体内の脂肪や糖、血中の必須アミノ酸をエネルギーとして使いますが、このエネルギーが不足すると筋肉が分解され筋力が低下してしまう恐れがあります。
筋分解を防ぐためにBCAAなどを摂取することが必要となるのです。
また、筋トレ後の疲労感や筋肉痛を和らげることができますので、筋トレを行う際は積極的に摂取したいですね。
・脂質、糖質
筋トレやダイエットをする際に脂質と糖質はNGと思いがちですが、これらも筋トレの効果を上げるには必要な栄養素です。
どちらも摂りすぎは太る原因となりますが、1日に最低限必要な量を把握して摂りましょう。
脂質の一番の役割はホルモンを作ります。
成長ホルモンや筋肉をつけるために重要なテストステロンは脂質がもととなっているので、筋肉を成長させるためには必ず必要となります。
さらに脂質も重要な体のエネルギー源ですので、不足すると筋トレをしていてもパワーが出にくくなります。
糖質も脂質同様、体のエネルギー源です。
特にトレーニングの際は糖質が不足するとパワーが出ないだけでなく集中力低下によるトレーニング強度の低下にも繋がります。
低い強度でのトレーニングでは筋肉をつけることは難しいです。
トレーニング強度が落ちない程度の糖質はしっかりと摂るようにしましょう。
糖質を摂取する際は一度に摂取する量が大切です。摂りすぎるとエネルギーとして使われず脂肪細胞に取り込まれて肥満に繋がります。
トレーニング前などは糖質の中でも吸収の早い果糖が含まれている果物、特にオレンジジュースやバナナが手軽でおすすめです。
・ビタミン、ミネラル
筋トレの効果を上げるにはビタミン・ミネラルも重要です。
ビタミン・ミネラルが不足すると代謝を促進する酵素の働きが高くならず、摂取したプロテインや必須アミノ酸の効果が落ちてしまいます。
タンパク質やアミノ酸はビタミン・ミネラルと結合しながら働きますので筋肉を成長させるためには必要な栄養素となります。
タンパク質・糖質・脂質など三大栄養素に比べると補助の役割ではありますが、健康な体がないと筋肉も作れませんので野菜などからしっかりと摂るように心がけましょう。
筋トレ前後の食事タイミング
・筋トレ前には吸収の早いものを
筋トレ前はトレーニングに必要なエネルギー源を確保しましょう。
食事を摂らずに筋トレをしてもパワーが出ませんし、さらに栄養不足は筋肉の分解を促進し逆効果です。
筋トレ前の食事ではエネルギー源となる糖質と、筋肉の材料となるアミノ酸、特にBCAAを摂取しましょう。
筋トレ直前に食事をすると消化にエネルギーがいってしまい筋トレの効果がうまく出ないので、筋トレ1時間前にBCAAサプリとともに消化吸収の早いバナナやゼリーなどを摂るのがおすすめです。
・筋トレ後の食事は栄養補給と疲労回復のために大切
筋トレ後はトレーニングで傷ついた筋肉を修復させる時間です。
トレーニング後は筋合成が促進されている時間が続きます。特に30分~45分が「ゴールデンタイム」とも呼ばれています。
筋肉の材料となるプロテインは上記時間に飲むことをおすすめします。
また、筋トレ中には糖質が大量に使われるので、筋トレ後は不足しています。
糖質が不足すると代わりに筋肉(タンパク質)からエネルギーを作り出してしまい、せっかくの筋トレの効果が落ちてしまいます。
筋肉の分解を防ぐためにも糖質も摂取しましょう。
体内で余ってしまうほど糖質を摂ると逆効果ですので注意してください。
筋トレ効果をUPさせる食事
前項までで筋トレの効果をUPするために重要な栄養素を紹介していきました。
重要な点が多く難しいと思う方はまず、3大栄養素であるタンパク質(P)・脂質(F)・炭水化物(C)をバランスよく摂ることから始めましょう!PFCバランスとも言われますが、このバランスがいい具体的な食事メニューを紹介していきます。
・オススメの食事メニュー
主食
エネルギー源となる炭水化物はパン・麺類よりもご飯がおすすめです。
食物繊維が一緒に摂れる十六穀米や玄米にするといいでしょう。
摂りすぎると体脂肪の蓄積に繋がるので1回摂取量に注意しましょう。
主菜
お肉や魚でタンパク質を補給しましょう。
鶏ムネ肉が代表的ですが、同じ物を長く続けることは飽きてしまったり、タンパク質以外の栄養素の偏りに繋がります。
一日の摂取カロリーに合わせて、牛肉や豚肉、魚類などを選択できるといいですね。
揚げ物は余分な脂質を摂りすぎてしまうのでお勧めできません。
副菜
卵や大豆を使ったものがおすすめです。
油を使わないゆで卵がヘルシーですが卵焼きや目玉焼きもOKです。
納豆や冷奴などもヘルシーでおすすめです。
汁物
温かいみそ汁やスープは満腹感が得られます。
野菜たっぷりのスープでビタミンを補給していきましょう。
どうしても食事を摂りすぎてしまう方はスープ類を毎食入れるといいですね。
・コンビニ食材
仕事やプライベート時間の都合上、どうしても自炊が頻繁にできない方もいると思います。
最近ではコンビニでも筋トレ効果UPの食材がたくさんあり、ジムに行く前後に手軽に買えるので便利です。
どのコンビニでも置いているものに大差はないのでぜひ活用しましょう。
サラダチキン
最近ではどのコンビニでも置いていて味の種類も豊富です。
タンドリーチキン味やハーブ味、チーズ味など味変出来るので飽きることなく続けられます。
手が汚れにくいソーセージタイプもあるので摂取する場面よって選択できるといいですね。
豆腐、サラダ、ゆで卵などの副菜
糖質控えめの副菜も手軽に手に入ります。
サラダはドレッシングが別売りになっているものもあるので、糖質や脂質が少ない和風ドレッシングを選ぶといいでしょう。
ヘルシーなオクラのネバネバサラダも筋トレやダイエットをしている人に人気があります。
低糖質パン
どうしてもパンが食べたいなんて方も中にはいますね。。私の周りにも多いです。
そのような場合はローソンの低糖質パンを選ぶといいでしょう。
通常コンビニの菓子パンや総菜パンは脂質も糖質もかなり高く、食べたくても我慢している人も多いと思います。
しかし、低糖質パンであれば量を食べ過ぎなければ食事に加えて摂ることができます。
パッケージに1個の糖質量が明記されているものもあって便利です。
必ず一日の摂取カロリー範囲内で摂取することは忘れないようにしましょうね。
羊羹、バナナ、オレンジジュース
筋トレ前後の糖質補給におすすめなものもコンビニに売っています。
バナナは1本で売っているのでジムに行く前にさっと買えるのがいいですね。
和菓子は吸収の早い糖質で、余分な脂質が入っていないので甘い物好きにはおすすめです。
プロテインバー・ドリンク
食事だけでタンパク質が不足している場合や筋トレ後にはプロテインが欠かせません。
手軽に食べられるプロテインバーやプロテインシェイクなどで筋トレ後のゴールデンタイムを逃さずタンパク質の補給をしましょう。
まとめ
筋トレの効果を最大化させるために適切な栄養素とそれらを摂取するタイミングを解説しました。
せっかくのトレーニングの効果を無駄にはしたくないですよね?
筋トレの効果を最大化させるために食事もしっかり意識してみてください。